☆当院は、年間120件のペースでシャントPTAを行っています。
経皮的血管形成術(PTA)とは
内シャントは血液透析を行う上で必要な血管です。内シャント血管の血流は人工的に作った流れである以上、どうしても血管が狭くなったり詰まってしまう事があります。そうなると、十分な透析を行う事が出来ません。もし血流が完全に止まってしまうと、入院して再度手術(内シャント設置術)を受ける必要があります。そうなる前に、この治療を行う事で手術や入院を回避することができ、体への負担を軽くする事が出来ます。
<方法>
まずシャント血管上を十分に局所麻酔し、シースと呼ばれる軟らかい筒を挿入します。シースからガイドワイヤーと呼ばれる細くてやわらかい金属ワイヤーを挿入し、それに沿わせてバルーンカテーテル(風船付きカテーテル)を血管狭窄・閉塞部まで進め、風船を膨らませることで血管を拡げる治療です。
これにより、シャント作成のための手術・入院を回避する事が出来ます。
しかし、どんな治療でも合併症を起こす可能性はゼロではありません。この治療法も下記のような合併症を起こす可能性がありますので、このような合併症が起きた時のために十分な準備をして、治療に望んでおります。
<合併症>
・仮性瘤、血腫などの血管損傷 ・穿刺部からの出血 ・心不全 ・再狭窄
・拡張部の急性血管閉塞 ・造影剤アレルギー ・麻酔薬アレルギー
<担当医一覧>
国際医療福祉大学医学部 教授
国際医療福祉大学大学院医学研究科 教授
国際医療福祉大学 成田病院 血管外科部長
前田 剛志 教授
国際医療福祉大学 成田病院 血管外科
百川 文健
水戸赤十字病院
形成外科
馬本 直樹 |