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検査値の読み方 について


 大石内科クリニック内で測定している項目についての簡単な解説です。詳細について情報を得たい場合は専門書をご参照ください。なお、以下に出てくる項目は血清中の濃度を表しています。血清とは、血球(主に赤血球)を浮かせている透明な黄色がかった液のことです。血液を試験管に入れて放置するか、遠心分離機で高速に回転させると血球は重いため下に沈み、血清が上に現れてきます。

末梢血液検査 血液生化学検査 検尿 超音波検査 心電図・24時間心電図 尿素呼気(Hピロリ菌)



<末梢血液>



項 目 白血球数(WBC)
正常値 3,500-9,100/μl
解 説

 主に感染症を疑ったときに測定します。ウイルス感染症では変化がないか減少することがあります。それに対して虫垂炎や細菌性肺炎などの細菌感染症では増加することが多くなります。ただし高齢者の場合は細菌感染症でも増加しない場合が少なくないため、炎症反応を示すCRPも測定して判断します。また、薬による白血球数減少もまれに起こることがありますのでチェックしています。ステロイドホルモンを(プレドニゾロンなど)服用中は増加するのが一般的です。喫煙でも増加することがあります。



項 目 赤血球数(RBC)、ヘモグロビン(HGBまたはHb)、ヘマトクリット(HCTまたはHt)
正常値

赤血球数:男性427〜570万/μl、女性376〜500万/μl
ヘモグロビン:男性13.5〜17.6g/dl、女性11.3〜15.2g/dl、
ヘマトクリット:男性39.8から51.8%、女性33.4〜44.9%

解 説

 いずれも貧血の有無を見るときに測定します。赤血球は酸素をからだのすみずみに届ける役目を担っています。水分が足りない状態(脱水症)では煮詰まった状態といっしょでこれらの数値は増加します。しかし、一般的には貧血の有無をみるためにこの3つの項目を測定しています。ヘモグロビンは血液の赤い色素のことです。ヘマトクリットは赤血球が全体の血液に占める割合をパーセントで示したものです。なぜ3つの数値を同時に測定するのかと疑問に思われるかもしれませんが、重要な理由があるのです。3つを組み合わせるとどういう貧血なのか見当をつけられるからです。



項 目 平均赤血球容積(MCV)、平均赤血球色素量(MCH)
正常値

MCV:男性82.7〜101.6fl、女性79-100fl
MCH:男性28.0-34.6、女性26.3〜34.3pg

解 説

 ヘマトクリットを赤血球数で割ったものをMCV(1個あたりの赤血球の容積を示す)、ヘモグロビンを赤血球数で割り算したものをMCH(1個あたりの赤血球が含むヘモグロビン量を示す)といいます。MCVが小さく、MCHが低い場合は、鉄欠乏性貧血(胃腸からの慢性的出血、痔出血、子宮筋腫などに伴う月経過多、胃切除に伴う鉄吸収障害、食事量減少に伴う鉄摂取低下などが原因として考えられる)を考えます。鉄がヘモグロビンという色素の原料になるからです。逆にMCVもMCHも大きくなることがあります。このときはビタミンB12または葉酸欠乏による貧血、肝障害がある場合などが原因として考えられます。MCVもMCHも正常値の場合は、腎性貧血(腎不全に伴う貧血)、急性出血(胃潰瘍からの出血など。慢性的に続けば鉄欠乏性貧血になる)、薬剤による貧血などが考えられます。この分類をもとにして原因を探っていくのできわめて重要な項目なのです。



項 目 血小板数(Plt)
正常値 13.0〜36.9万/μl
解 説

 出血を止める役割を持っているのが血小板です。一般的に血小板数が高いより低い場合に意味があります。少なくなったり機能が低下したりすると血が止まりにくくなり、出血傾向(少なくとも2ヵ所からの出血が状態。たとえば鼻血と肉眼で見える血尿など。)を起こします。慢性肝炎や肝硬変における血小板減少は肝機能が低下するほど進みます。その他、いろいろな病気で低下することがありますが、頻度は少ないものです。その中で、薬による血小板減少は常に考えておく必要があります。血小板数は2万未満になると出血がおきやすくなります。アスピリン(バファリン、バイアスピリン)は血小板機能を抑制するため血液の流れを改善し、脳梗塞や狭心症を予防するために使われています。いわゆる血液をサラサラの状態にすることができる薬なのです。抜歯のときや胃生検あるいは大腸ポリープ切除などの時には一時服薬を中止します。



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<血液生化学検査>


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項 目 GOT(別名AST)、GPT(別名ALT)
正常値 GOT 8〜38 IU/l, GPT 4〜44 IU/l
解 説  この両者は肝機能障害の有無を見るために測定しています。軽度の上昇があったときには脂肪肝、胆石、ウイルス性肝炎、薬剤性肝障害などを疑い、腹部超音波(腹部エコー)検査、A型、B型、C型肝炎ウイルスのチェック、薬剤の中止または変更などを行います。


項 目 γGTP(ガンマジーティーピー)
正常値 16〜73 IU/l
解 説  主にアルコール性肝障害の有無を調べるために測定します。しかし、時には全く飲酒しない人でも上昇することがあります。肝臓から作られた胆汁の通り道である胆道に由来する酵素であることからAl-pとともに上昇することも少なくありません。両者ともに上昇していれば胆道系疾患で、γGTPのみ上昇していればアルコール性肝障害を疑います。


項 目 Al-p(アルカリフォスファターゼ)
正常値 104〜338 IU/l
解 説  胆道系酵素であるため胆石、胆のう炎、肝疾患、まれに転移性肝がんなどでも上昇します。ただし骨粗鬆症などの骨疾患でも上昇することがあります。甲状腺機能亢進症で上昇している場合も骨粗鬆症を合併していることを示していることが多いと考えられます。大きく上昇している場合はAl-pの由来を知るためにアイソザイムというものを測定することがあります。


項 目 CRTN(クレアチニン)
正常値 男0.6〜1.1 mg/dl、 女0.5〜0.8 mg/dl
解 説  筋肉がこわれてできる老廃物です。これが血清中で上昇している場合は腎不全といい腎臓の機能が低下している状態を示します。筋肉が多い男性では女性より高くなります。筋肉量により異なるので個人差はありますが、1mg/dlを超えてくると腎不全状態であることが多くなります。8-10mg/dlになると末期腎不全といわれ透析が必要になることがあります。しかし糖尿病でむくみが強い人の場合はさらに低い値であっても透析が開始されることがあります。


項 目 BUN(血中尿素窒素)
正常値 9〜20 mg/dl
解 説  たんぱく質がこわれてできる老廃物です。これが血清中で上昇している場合は腎不全のことが多いのですが、高熱や食欲不振で食物や水分の補給が不十分な場合などに起こる脱水症のときにも上昇します。また、たんぱく質を多く摂取した場合、エネルギー摂取不足で筋肉のたんぱく質がこわされたときに、あるいは胃腸の中で出血したときなどにもBUNは上昇します。したがって血清クレアチニン値の動きと平行していれば多くは腎不全のために上昇しているといえますが、平衡して動いていない場合は、脱水症、たんぱく質多量摂取、栄養不足、消化管出血などで修飾されていることが疑われます。100mg/dl前後になると尿毒症の症状(食欲不振、吐き気、呼吸困難、消化管出血、けいれんなど)が出ることが多くなり、透析開始を要することが多くなります。かなりの低タンパク食にしている場合はなかなかBUNの上昇が見られません。


項 目 UA(尿酸)
正常値 男3.6〜7.6 mg/dl、 女2.4〜6.0 mg/dl
解 説  尿酸は細胞の中にある遺伝情報を保管する核がこわれてできる老廃物です。尿酸値が高くなると痛風といって風が吹いても痛むという強烈な痛み(主に足の親指の付け根)に襲われることがあります。痛風にかかったことがある人、あるいは痛風にかかったことがなくても血清尿酸値が8mg/dl以上で腎障害、尿路結石、高血圧、高脂血症、狭心症などの合併症がある場合、または合併症がなくても9mg/dl以上の場合は薬物療法が必要になります。血清尿酸値を6mg/dl以下に維持することが目標となります。尿酸値が高い場合は、動脈硬化性疾患の合併を除外するために、心電図、頚動脈エコー、脈波速度等の検査を受けることが勧められます。


項 目 ALB(アルブミン)
正常値 4.2〜4.9 g/dl
解 説  血清中の総タンパク(TP)の60%近くを占める成分で、主に栄養状態を反映する指標として用いられます。低い場合は、蛋白尿として尿中に失っているか(ネフローゼ症候群といって多量の尿タンパクのためにむくむ状態)、肝臓でのアルブミン産生が低下(肝硬変)しているか、食事からのエネルギー摂取が不十分(栄養失調)であることなどが考えられます。いずれの場合も低アルブミン血症が起こると、血管内に水分を保持できなくなりむくむようになります。腎臓病では食事療法がうまくいっているか否かの判断をこの血清アルブミンで判定します。


項 目 CRP(シーアールピー)
正常値 0.3 mg/dl未満
解 説  からだの中に炎症(熱を持ち、はれていて、赤くなり、痛みを呈する状態)を起こしている部分(肺なら肺炎、膀胱なら膀胱炎、関節なら関節炎など)がどこかにあると血清中にCRPというマーカーが増加してきます。感染症、関節リウマチと膠原病、ときに悪性腫瘍で組織がこわされているときなどに増加します。細菌感染症(抗生物質が有効)ではウイルス感染症(抗生物質が無効)に比べて上昇しやすいため抗生物質を使うか否か決める判断材料になります。また、抗生物質を点滴で使うかのみ薬で使うか、抗生物質を中止するか否かなどの判断をするときにも役に立ちます。0.3mg/dlまで正常範囲です。2-3mg/dl程度ならのみ薬の抗生物質で対処できることが多いのですが、5-6mg/dlに上昇している場合で特に高齢者あるいは糖尿病や腎不全、心臓病、膠原病を合併しているときなどは重症化を避けるため点滴で抗生物質を使用する方が無難と考えられます。


項 目 T-CHO(総コレステロール)
正常値 220 mg/dl未満
解 説  動脈硬化症の危険因子として古くから知られているのがコレステロールです。栄養状態の評価にも使われます。低い場合は低栄養状態、肝硬変、甲状腺機能亢進症などが考えられます。逆に高いときには甲状腺機能低下症を疑うことがあります。尿中にタンパクがたくさんもれ出るネフローゼ症候群のときにも高値をとることがあります。糖尿病や冠動脈疾患(心筋梗塞あるいは狭心症)の合併があるときは200mg/dl以下できれば180mg/dl以下にコントロールすることが勧められています(しかし最近ではLDL-C値で評価し、総コレステロール値は参考値とされるようになっています)。これらの病気が合併していない場合で、男性で44歳以下、女性で54歳以下かつ高血圧、喫煙、冠動脈疾患の家族歴がない場合は240mg/dl未満が目標になります。


項 目 LDL-C(LDLコレステロール)
正常値 140 mg/dl未満
解 説  これは悪玉コレステロールといわれるもので動脈硬化の危険因子です。140mg/dl未満が正常値ですが、糖尿病がある場合などは120mg/dl以下、冠動脈疾患がある場合はできるだけ100mg/dl以下にコントロールすることが必要であるといわれています。食事療法と運動療法、それで下がらなければ薬を併用します。善玉コレステロールであるHDL-Cは計算で求められます(HDL-C=T-CHO−LDL-C−TG/5)。


項 目 TG(中性脂肪)
正常値 55〜150 mg/dl
解 説  多くはエネルギー源として使われますが、余れば体脂肪として蓄積され肥満となります。食後は必ず上昇するため、可能なら食後12時間以上経過した時点で採血を受けるのが理想的といわれています。脂肪肝、糖尿病、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群等でしばしば高値となります。高中性脂肪血症のときはエネルギー摂取制限と運動療法が有効ですが、無理な場合は、内服薬もあります。また、糖尿病の血糖コントロールのために使われるインスリン抵抗性改善薬(商品名:アクトス)は中性脂肪を低下させる効果があります。動脈硬化の危険因子となり得るため、他の危険因子(糖尿病、狭心症の既往、喫煙)を持っている場合は定期的に測定することになります。


項 目 K(カリウム)
正常値 3.5〜5.0 mEq/l
解 説  血清カリウム値は腎臓が悪い人の場合に特に重要になります。カリウムは細胞の中に豊富にあるため、腎不全でカリウム排泄能が低下している人では肉、魚、豆、野菜、果物、芋など細胞でできているものを食べると血液中にカリウムがたまって値が高くなることがあります。また、血圧の薬の中には血清カリウム値を増やすもの(尿蛋白減少効果がある降圧薬)と減らすもの(降圧利尿薬)とがあります。カリウム値が高く(6以上)なると致命的な不整脈が起こりやすくなりますので危険です。また、カリウム値が低く(3以下)なっても不整脈がでやすくなったり、強心薬の副作用が出やすくなったりします。高血圧の人でカリウム値が低い場合は二次性高血圧症(血圧を上昇させる物質が異常に血液中に増えた結果として生じた高血圧症で原因を除くことができれば治ることもあり得る)を疑う根拠にもなります。以上のことをチェックするために測定しています。


項 目 Na(ナトリウム)とCl(クロール)
正常値 Na 137〜147 mEq/l、Cl 98-108 mEq/l
解 説  血清中のナトリウム値を見ることによって体液と食塩摂取量のバランスを知ることができます。NaとClとで酸のたまり具合を見たりするために使うこともありますがそこまで一般外来で必要になることはめったにないため、説明は割愛させていただきます。


項 目 Ca(カルシウム)
正常値 8.4〜10.4 mg/dl
解 説  骨と密接に関係する電解質です。約50%は血清アルブミンと結合しているため、血清アルブミン値の増減に影響されます。低下するとテタニーというけいれんを起こすこともあります。また、ビタミンDを多く服用したり、がんからカルシウムを増加させる物質が分泌されていたり、がんが骨に浸潤したりして高カルシウム血症となり便秘、多尿、食欲不振、指南力低下、意識レベルの低下など起こすことがありますので注意が必要です。


項 目 IP(リン)
正常値 2.8〜4.6 mg/dl
解 説  これも骨と密接に関係する電解質です。タンパク質に富む食物、乳製品、およびコンビニの食材の保存料等に多く含まれています。慢性腎不全の場合、特に透析している患者様で食欲がある場合に高値をとりやすくなります。異所性石灰化を避けるためにCaとPの積を70(できればさらに低いに越したことはない)未満にする必要があります。また、高値が続くと二次性副甲状腺機能亢進症を呈し、最終的には骨折することもありますので注意が必要です。また、胃薬はアルミニウムを含むものが多いのですが、アルミニウムはリンと結合して排泄されるため、食べられない状態でアルミニウムを含む胃薬を服用し続けると血清リン値が下がり、筋力の低下をきたすこともありますので低リン血症にも注意が必要です。


項 目 AMY(アミラーゼ)
正常値 40〜115 IU/l
解 説  腹痛、背部痛、長期の下痢、糖尿病などがあり膵炎を疑う場合に測定します。血清アミラーゼには膵由来のものと唾液腺由来のものがあります。膵臓由来のものは膵臓の炎症で増加します。唾液腺由来のアミラーゼはさまざまな消化管疾患、腎不全などで増加するので血清アミラーゼが増加している場合はアイソザイムを測定して膵由来か唾液腺由来かを鑑別します。


項 目 CPK(シーピーケー)
正常値 男58〜348 IU/l、 女29〜145 IU/l
解 説  筋肉由来の酵素です。しかし心臓の筋肉に由来して増加する場合(心筋梗塞)もありますので高い場合で心筋梗塞が疑われる場合はアイソザイムを測定することになります。甲状腺機能低下症あるいは多発性筋炎等でも増加します。また、最近しばしば使用されるコレステロールの薬は筋肉痛を起こすことがあるので、筋肉の酵素であるCPKをみて副作用を早めに発見できるようにしています。


項 目 T-BIL(総ビリルビン)
正常値 0.22〜1.22 mg/dl
解 説  白目のところが黄色い場合は黄疸があるといえますが、この黄色み(ビリルビンによる)の程度を測ったものが血清総ビリルビンです。直接型と間接型があり、肝障害や胆汁の流れが閉塞により妨げられると直接型が増加します。間接型は主に溶血で高値になります。総ビリルビンが2〜3mg/dlになると肉眼で白目に黄疸があることが分かります。


項 目 GLU(血糖)
正常値 (空腹時):60-108 mg/dl
解 説  主に糖尿病の有無を確認するために測定します。空腹時採血(朝食前)で126mg/dl以上あったら糖尿病があるといえます。食後に採血する場合は2時間値で200mg/dlあったら糖尿病といえます。糖尿病の血糖コントロールの指標としてはHbA1cの方が過去1〜2ヶ月の血糖の状態を反映するため優れています。食後の高血糖は動脈硬化の発症リスクを高めることが知られてきており、少なくとも200mg/dl以内、可能なら170mg/dl以内になることが望まれます。ワンポイントの血糖値で糖尿病か否かはっきりしない場合はブドウ糖負荷試験(75gの糖を含んだ水を飲む前、飲んだ30分後、60分後、120分後に採血と採尿する検査)を行います。


項 目 HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー、グリコヘモグロビン)
正常値 4.6〜6.2% (NGSP)
解 説  糖尿病のコントロールの指標として用いられます。過去1〜2ヶ月の血糖の平均値を反映するため、受診前の数日がんばっただけでは改善しません。正月の暴飲暴食が2月になっても影響していることがHbA1cをみると良くわかります。糖尿病のコントロールの目標は6.9%未満です。8.4%以上あると三大合併症(網膜症、腎症、神経症)を起こしやすく、きわめてコンロトールが悪いと判断されます。

項 目 グリコアルブミン
正常値 〜%
解 説  


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<検尿>



項 目 尿タンパク
正常値 陰性またはマイナス(−)
解 説  通常、尿タンパクは出ません。持続的に出ている(陽性またはプラスという)場合には異常と考えられ精密検査(24時間蓄尿等)が必要となります。陽性になる主な原因は慢性腎炎、糖尿病の合併症である糖尿病性腎症、ループス腎炎、関節リウマチの薬による副作用等いろいろあります。場合によっては腎生検(エコーで腎臓を見ながら細い針で腎臓の組織をごくわずか採取し、顕微鏡でみて診断をくだす検査)が必要になることもあります。起立性タンパク尿あるいは熱性タンパク尿といい良性蛋白尿(通常1g/日以下であることが多い)といわれるものもあります。


項 目 尿糖
正常値 陰性またはマイナス(−)
解 説

 通常、血糖が170-180mg/dl以上になると尿糖が陽性になります。糖尿病の人でも血糖コントロールが良好な場合は、食前の尿糖が陰性になることがあります。したがって糖尿病を見つけることが目的であれば食後2時間あたりに検尿した方が良いでしょう。ただし未治療の甲状腺機能亢進症あるいは胃を摘出している人では食べたものが食道から小腸まで達する時間が短くなり、その結果一気に糖が吸収されて食後の尿糖が要請になることがありますので注意が必要です。また、腎臓病の中には尿糖が陽性になる場合(腎性糖尿といいます)があります。いずれにしても尿糖陽性の場合は血糖値とHbA1cの値を一緒に見る必要があります。また、尿糖がたくさん出ている場合には尿量が多くなります。この現象は尿中の糖が水分を伴って出てくるから起こるといわれています。



項 目 尿潜血
正常値 陰性またはマイナス(−)
解 説

 尿潜血は目で見て分かる「肉眼的血尿」と顕微鏡で見ないと分からない「顕微鏡的血尿」とに分けられます。腎臓から尿管、膀胱、尿道にかけて出血部位があれば血尿が出て尿潜血も陽性になります。代表的なものに、尿路結石、がん、良性腫瘍、炎症(腎炎、膀胱炎など)、多発性嚢胞腎などがあります。その他、赤血球が溶血(こわれる)したときのヘモグロビン尿、筋肉がこわれてできてくるミオグロビン尿でも尿潜血は陽性になりますが、この場合は顕微鏡で見ると赤血球が見えないので血尿とは違うことが分かります。肉眼的血尿はがん、尿路結石、IgA腎症に上気道感染症を合併したとき、多発性嚢胞腎などで見られることがあります。



項 目 尿ケトン体
正常値 陰性またはマイナス(−)
解 説

 からだの脂肪が分解されたときに副産物としてできるものです。すなわち飢餓状態では体脂肪が分解されてエネルギー源になるのですがこのときにケトン体が発生します。体調が悪くて食事を十分に摂っていないとき、または血中インスリンが極めて少ない状態(インスリンなしでは細胞が糖を利用できないため脂肪を分解してエネルギー源として利用するようになる。通常はI型糖尿病でインスリンが打たれてない状態で陽性になる。しかしときにII型糖尿病でも陽性になることあり。)で陽性になります。突然、尋常でないのどの渇きが出てきて、尿糖が陽性である場合、必ず尿ケトン体もチェックし、I型糖尿病の可能性を考慮します。



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